（この作品はゲスト原稿として春流さまに捧げさせて頂きました。夏コミ合わせだったので、思いっきり青春してるマー坊×拓話ｗ・・・って、全くCPになってないです・・・あれぇ？！（Ｔ▽Ｔ）どっちかというとマー坊→拓。自分の気持ちに正直で、ぐいぐい入っちゃうマー坊も好きですが、こんな風に片恋で悶々として、じれったいのもたまには良いですよ・・・ね？）　

太陽に恋する季節
　
　

パシャンッ！
水飛沫が上がって、水中に金色の輝きが飛び込む。

夏休みまではまだ少し早い時期だけれど・・・期末テストも終わった今、後は結果と休みを待つだけの日々。
勿論、テストで赤点を取れば休みの前に恐怖の補習と再テストが待っているが、およそ教育熱心ではないこの乱校内における学力テストの平均点など、それこそ地を這うようなものだから、赤点そのものも一桁台だったりする。
つまり、白紙で出さない限りは、皆どんぐりの背比べなので、悲嘆に暮れる事もない。
勿論、普段から自主的に、授業に出たりサボったりしている連中ばかりなので、今更学力テストの成績に関して問題視する者など一人もいないのだが・・・。

家にいてもやる事がないし暑いので、学校にやってきた真里は、勝手に学校のプールに入って遊んでいた。
既に自由登校になっているので、学校内に人影はない。
校内でまばらに見掛けた教師たちも、自分の仕事だけに集中していて、勝手にプールで遊んでいる真里を注意するような根性のある者はいなかった。
学区内の問題児ばかり集められた学校なので、健全なスポーツに明け暮れたり、部活に専念するような輩もいないのだ。
カンカン照りの太陽の下で遊ぶような性格の者が居る筈も無く・・・プールどころか、校庭にも誰も居なかった。
「あーあ、やっぱ拓ちゃん誘いたかったなぁ・・・」
潜り込んだ水中から顔を出した真里は、そのまま身体の力を抜いてぷかぷかと浮かび上がった。
梅雨明け宣言したばかりの空は何処までも青く、照り付ける太陽が夏の到来を喜ぶようにギラギラと輝いていた。
昼食も済んだ午後１時過ぎ。
その一番強い時間帯の日差しの眩しさに目を細めながら、真里は小さく呟いた。
最初に誘おうと思った幼馴染みの秋生は、本日は夏生の手伝いに狩り出されていて・・・全身汗だくで部品に囲まれながら、オイル塗れになっていた。
その切羽詰ったような表情と疲労困憊の様子に、流石に一緒に遊びに行こうとは誘えなくて・・・。
気を取り直して、バイクを転がして拓の家に行けば・・・昨日から制服姿で出かけたまま友達の家に泊まりに行っていて帰ってこないと言われてしまったのだ。
仕方なく一人で学校にやってきてはみたものの、やはり誰もいないのは詰まらない。
暑い時間帯・・・冷たい水の感覚は、とても気持ち良かったのだが。
「・・・つまんなーい・・・」
腕を動かして、パシャパシャと水を叩く。
人気の無い学校は昼間だというのに静かで、聞こえてくるのは蝉の鳴き声ばかり。
もう少し身体が冷えて、涼しくなったらさっさと帰ろうかなぁ・・・。
そんな事を考えながら、また飛び込みをしようとプールから上がろうとした真里は、不意に視界の端に引っ掛かった姿に意識を奪われた。
余りにも逢いたかったから幻影を見てしまったのかと、目をゴシゴシと擦って見直したが・・・両目１．５の視力に映る姿が消える事は無くて。
途端に、浮かび上がる微笑。
その手に持っている自分の大好物まで見つけてしまって・・・真里は大急ぎでプールサイドから走り出した。

＜・・・暑い・・・＞
じりじりと照り付ける太陽の下・・・拓は駐輪場に向かってトボトボと歩いていた。
先ほど、校門前でバイクから下ろしてもらうまでは、その走りの中で風を感じられたのでここまで暑いとは思ってもいなかったのだが・・・。
昨日、自分のバイクに乗る前に、疾風の様に現れた人物に浚われて早一日が経とうとしている。
拓の友達は皆癖が強くて、いつも拓の想像以上の行動を起こすので付き合うのも大変なのだ。
思い立ったが吉日の様に、拓のスケジュールなど全く気にせずに、強引に自分の用事に付き合わせようとするからだ。
尤も、優柔不断な拓には、何故かそういう者たちばかりが側にいるので、強引にしないと別の者が連れて行っちゃうからだ―――と言われてしまえば、拓がノーと言える筈も無くて。
結局、昨夜もズルズルと時間ばかりが経ってしまって・・・家に帰る事も出来なくて。
今は学校がほぼ休み状態に入っているから、良やカズと言ったクラスメート達も余り詮索してこないが・・・これが普通の平日だったら、確実に質問攻めに合うのは間違いない。
真里や秋生にも色々と心配を掛けてしまっているので、できる事ならもう少し自分も上手く立ち回らないといけないとはいつも思っているのだが・・・。
「・・・はぁ。」
立ち止まって深く息を吐き出す。
別れ際に貰ったアイスを食べてしまわないと、この暑さでは溶けてしまうだろう。
『一晩付き合わせたお礼♪』
艶やかな笑みと共に貰ったアイスに罪はない。
一緒に居た時間が、嫌だった訳では決してない。
自分の知らない事を、色々と教えてくれる彼等は、基本的に拓の嫌がる事はしない。
過去に苛められっ子だった拓が、暴力による支配に怯えている事を知ってからは、本当に拓に対しては優しい者ばかりだから。
皆、大好きな友達。
彼等のそれぞれの立場的には、馴れ合う事は決してないと理解っているけれど・・・それでも、自分を友達と認めてくれる彼等を、拓は大切に思っているのだ。
袋を開けて、アイスを取り出す。
ソーダ味の、棒つきの氷アイス。
真里が大好きな甘いソフトクリームではないけれど、アイスが大好きな真里が見たら、飛んできそうだな・・・と思いながら一口齧る。
途端に、口中に広がる冷たい感触と爽やかな甘さ。
それが、睡眠不足な身体に染み込んでいく。
「いいなー！それ、俺にもちょうだいっ♪」
「・・・・？！」
もう一口食べようと口元に近付けた腕をグイッと掴まれると同時に、声が耳に飛び込んできた。
驚いた拓が振り返ると、拓が持っているアイスを、腕を掴んだまま口元に持っていって・・・大きく口を開けている真里の姿がすぐ側にあって目を丸くする。
「ま・・・マー坊くんっ？！」
「あーん♪」
拓が思わずその名を呼ぶのと、真里がアイスに齧りつくのは同時だった。
「おいしい☆」
アイスを咥えた真里が、本当に幸せそうにニッコリと微笑う。
拓は一瞬言葉もなくそんな真里を凝視してしまった。
「―――えっと・・・今日って、プールあったっけ？！」
キョトンとした表情のまま、茫然と呟く。
「えー？暑かったから、勝手に入って遊んでただけだよ☆」
しっかりと拓の腕ごと掴んでアイスを食べながら、真里は何でもない事のように平然と言い切った。
「そ・・・そうなんだ・・・。」
見る見る内に減っていくアイスを見ながら、拓は困ったように小さく頷いた。
突然現れた真里に、心底驚いていたので・・・心臓がバクバクいっていて破裂しそうだった。
大体、学校に単車を置きっぱなしにしていたので、仕方なく登校した拓と違って、自由奔放に生きているような真里が、誰もいない学校にいるとは思わないではないか。
特に、昨日の件でちょっとだけ後ろめたい拓なので、ドキドキも一入だ。
「アッちゃんが忙しそうだったから、拓ちゃん誘いに行ったのに、家に居ないんだもん。」
少し拗ねた様に続けられた言葉に、更に拓の背筋に緊張の汗が流れる。
暑さの所為だけでは決してない嫌な汗が止まらない。
「えっと・・・それは・・・」
ちょっとだけ目線を逸らして、言葉を濁す。
拓の複雑に絡まった人間関係を、真里は殆ど知っているのだが・・・それでも、良い顔をされないからだ。
拓にとってみれば、真里も大事な友達だから、嫌な思いはさせたくはない。
それでも、彼等の立場がそれを許してくれない関係だから・・・拓は困ったように言葉を濁す事しかできなくて。
そんな拓を見て、真里も苦笑する。
あっという間に食べてしまったアイスの棒から名残惜しそうに口を離して、それでも拓の手首を掴んだまま引き寄せる。
随分差が付いてしまった目線の高さを屈むようにして合わせると、真里は拓をじっと見詰めた。
「―――その分、俺とも遊んで、ね♪」
にっこりと笑って、真里はそう告げる。
拓が友達を大切にしている事を、真里は知っていた。
更に、拓に対して、自分と同じ思いを抱いている連中が大勢いる事も。
【本当は、誰よりも自分を一番に想って欲しい。】
拓を知る者たちならば・・・拓に救われた事のある者たちならば、誰もがそう“願”う。
自分たちの棲む夜の世界。
覇権争いのような夜の街中に、突然現れた一筋の光り。
闇夜を照らす優しい月光のような空気を纏う拓は、ある意味異質な存在だった。
本人は目立つ意識などこれぽっちも持っていないのに、光に群がる虫のようにその周りに強者が集まってしまう。
不思議な事に、強ければ強い程、拓に惹き付けられる。
凡そ不良とは全く関係ないような容姿は、同じように容姿をからかわれる真里を持ってしても不思議で仕方ないのに。
普通に生活していたならば、決して交わらなかっただろう“縁”。
今、一番近くに居られるその場所の居心地の良さが、真里の心の拠り所でもあるから。
変わらないで欲しい―――そう願う。
知り合って半年。
出会った時から、ずっと変わらない拓の性格を、真里は誰よりも大好きなのだ。
「マー坊・・・くん？」
真里の笑顔に何かを感じ取ったらしい拓の身体が、心持ち逃げの体勢になる。
だが、真里は逃がさなかった。
ちゃんと誘いに行ったのだし・・・一緒に遊びたいのも事実。
真里は、ガシッと拓の身体を担ぎ上げた。
「え？・・・ま・・・マー坊くん？！」
「今日は暑いから、気持ち良いよ？」
主語を抜かして、真里は笑う。
既に心は決まっていた。
「ちょっ・・・ぼ・・・ボク、水着なんか持ってないしっ！！」
会話の内容に気付いた拓がジタバタするが、今さらだ。
「そのままで、良いじゃん♪」
軽々と拓を抱え上げたまま、真里はプールに向かって走り出した。

バシャーーーーンッ！！
巨大な水飛沫が上がる。
拓を抱えた状態で、真里は走った勢いのままにプールに飛び込んだ。

「ぷはっ！！」
慌てて水面に顔を上げた拓が、大きく息を吐いた。
「ひ・・・酷いよぉ・・・マー坊くん・・・」
服のまま連れ込まれてしまって、全身びしょ濡れだ。
冷たい水は、確かに夏の日差しに火照った身体を冷やしてくれたが、濡れた服の始末をどうすればよいのか・・・。
「あははっ！」
超ご機嫌で、真里は輝くような笑顔を浮かべた。
そのまま、バシャバシャと拓の周りを泳ぎ回る。
本当に楽しそうな真里の顔を、少し目を据わらせて見ていた拓だったが、ハーッと深い息を吐いて・・・苦笑する。
「もう！・・・後で、服乾くまで付き合ってよ、マー坊くん。」
そう言うと、拓は真里に向かってバシャバシャと水を掛け始めた。
「やったなぁ！」
泳ぎを止めた真里が、お返しとばかりに拓を水中に引きずり込む。
水中まで届く陽光の輝きが、楽しそうな二人の姿を水に映す。
水の中で戯れる二人の姿は、水の動きに合わせてゆらゆらと揺らめいていた。

３０分程遊んだだけだったが、流石に服を着たままだったので、体力的に先にばてたのは拓の方だった。
「・・・疲れたー・・・」
やっとの思いでプールサイドに這い上がる。
案の定、水から上がった途端に、濡れた服が身体にへばり付いた。
「うわー・・・気持ち悪い・・・」
ボタボタと大粒の水滴を滴らせながら、拓が髪を掻き揚げる。
元々緩くなっていたパーマが、すっかり落ちてしまっていた。
「どうせ誰も居ないんだから、脱いじゃえば良いじゃん。」
水面から顔を出した真里が、同じように金色の髪を掻き揚げて微笑う。
ほんの少し視線を逸らしているのは、それだけ拓の姿が扇情的だったからだ。
濡れて透けたシャツが肌に張り付いて、細い肢体がくっきりと現れていて妙に色っぽいのだ。
喉元や鎖骨を伝う水滴や、濡れて細い首に絡む濡れた髪先が陽を受けて煌く。
拓に並々ならぬ懸想を抱いている真里にとっては、今の状態は却って目の毒だった。
だからいっその事、脱いでもらった方が精神的にマシだと思ったのだ。
「うん、そうだよね。何処かに干した方が早く乾くし。」
真里の言葉に、拓は素直に頷いて、濡れた服を脱ぎ始めた。
「うわー、凄い絞れるよ・・・」
シャツを脱いで、ギューッと両手で絞ると乾いたプールサイドに大きな染みが広がった。
「これ、貸してあげるよ。」
「ありがと。」
プールからいつの間にか上がった真里が、自分の荷物の中からタオルを取り出してそれを拓に寄越した。
ちょっと大き目のタオルだったので、それを腰に巻くようにして、拓はズボンと下着も脱いでしまった。
そのまま、プールサイドの日陰を選んで膝を抱えて座り込む。
濡れた服は、ちゃんと陽の当たる場所のフェンスに、真里が干してくれた。
少し出来てきた風の御陰で、思ったよりも早く乾くだろう。
タオル一枚で居る事は、思っていたよりも恥ずかしかったけれど・・・一人じゃないから安心だった。
拓の服を干してくれた真里は、またプールに飛び込んでいく。
バイクで海まで走りに行った春先も、真里は波打ち際で遊んでいた。
学校のプールの時間だけは休まずに授業を受けていたし・・・そう考えると、真里は水が好きなのかもしれない。
夏休みは絶対に海に泳ぎに行こうと、今から誘われているし。
水を得た魚という表現がぴったりのような姿で、プールの中を泳いでいる姿は、きちんとした綺麗なフォームでは無かったけれど、水に馴染んでいるようで目線が惹き付けられた。
バシャバシャと水を掻いて進む姿は、泳ぐのが好きな証の様に見えた。
２５ｍプールの端まで泳いだ真里が、水中で軽やかなターンを決める。
同じように泳いで戻ってきた真里は、そのまま水から上がると拓が据わっていた横にゴロンと横たわった。
「気持ちイーーーっっ！！」
うーんと伸びをして、大の字になっている真里の姿に、拓は思わず笑ってしまう。
楽しい事をしている時の真里は、小さな子供の様にはしゃぐ。
『爆音小僧』のメンバーと一緒に居る時も楽しそうなのは変わらないが・・・夜の街中で敵対する者達と出会ってしまった時とは全く違うその顔が、拓にとっては一番好きな真里の笑顔だった。
何処か追い詰められて切羽詰ったような・・・大きな物を背負ったまま無理に強くあろうとする真里ではなく、こんな風に心から喜びを表現している真里が、拓にとっては掛け替えの無い大切な友達だから。
静かな時間が過ぎていく。
夏の太陽は、傾いても変わらずに世界を照らし続けていたけれど、日陰にいる限り、倒れそうな暑さという訳でもない。
時折吹き抜ける風が、肌の上を滑って気持ち良い。
聞こえてくるのは、蝉の声だけ。
遥か遠くの方では変わらない街中の喧騒が溢れているのだろうけど、ここまでは届かない。
校内に居るだろう先生たちの姿も見えないし、何処にも存在を感じない。
プールサイドに居るのは、真里と拓の二人だけ。
もしかしたら、こんな風に学校で二人っきりになるのは、初めてかもしれない。
それでも―――特に何かを喋らなくても。
気まずい空気は全く無くて・・・静かな時間が却って心地良くて。
しかも、昨夜寝不足だった所為もあったから―――。
目を瞑ったままの真里の表情に誘われるように、同じように瞳を閉じたら、もう限界だった。
吸い込まれるように、拓は眠りの世界に意識を飛ばしてしまった。

目を閉じて眠りの世界に入ってしまった拓と入れ替わりに、瞳を閉じていた真里が目を開けた。
抱えていた膝の上に頭を乗っけるようにして眠ってしまった拓に気付いて、真里は起き上がった。
そっと側に近付くが、拓が目を醒ます様子も無い。
いくら他に誰も居ないとはいえ、タオル一枚の格好で眠ってしまった拓の無防備さに、真里は苦笑した。
それだけ信頼されていると喜べば良いのか・・・自分の想いに全く気付いて貰えていないと嘆くべきなのか。
体育座りのまま小さくなっている拓の寝顔は、同じ年とは思えない程幼い。
純粋に寄せられる好意やこの居場所を失うには、今の関係が余りにも居心地が良いから、真里は変える事ができない。
それでも、他の者達と共に過ごす時間も拓に取っては大切なのだと自覚する度に、心が軋んでいくのを止められないのも事実なのだ。
世界全てを平等に照らす太陽や月の様に、拓の想いもまた、誰に対しても同じだから。
同じ街に住んでいて、同じ学校で、クラスメートで・・・一番近い位置に居る自分を、羨ましがる者も多いけれど、その分届かない想いにじれったくなる。
壊したい・・・壊したくない。
気付いて欲しい・・・変わって欲しくない。
相反する想いは、膨れ上がっていくばかりで・・・。
「ねぇ、拓ちゃん。昔、誠さんが教えてくれた話で・・・太陽に恋した青年は、翼を焼かれて地に落ちちゃったらしいけど・・・俺の翼はどう？ちゃんと、届くかなぁ？」
小さく問い掛けても、拓から答えは帰ってこない。
頭上を照らす太陽に手を翳して、真里は頭上を仰ぎ見た。
大分斜めに傾いてしまったが、まだまだ陽が沈むには時間が掛かりそうだ。
あと３０分もすれば、拓の服も乾くだろうが・・・まだ猶予はある。
ちょっとだけ周りをキョロキョロと見回すが、真里の視界の何処にも動く姿は見えない。
「ちょっとだけ・・・」
小さく呟くと、真里は拓を起こさないようにそっと顔を近付けた。
触れたのは、一瞬。
思った以上に柔らかかった拓の頬の感触に、真里は急いで身体を離して・・・恥ずかしいのを隠すようにプールに飛び込んだ。
冷たい水の感触が、のぼせ上がった感情と、火照った身体に気持ち良かった。

それは、太陽だけが見ていた夏の一コマ。
拓の知らない・・・真里だけの―――秘密。

　
　
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