| タク （人魚）： |
南の海に棲んでいた海神族の人魚。 大怪我を負って、海に沈んできたリューヤを助けて、こっそりと世話をしている内に 仲良くなって、ずっと一緒に居たくて、深海の魔女に頼んで万能薬の元となる海神 族でも珍しい緋色の髪と引き換えに、人間の姿になれる薬を貰ってリューヤと 共に陸の世界に来た。 魔女の薬を飲み続けないと人の姿でいられないので、本当の『人間』になる事が 最終的な目標。 元々は緋色の髪に、アクアマリンの瞳だったが、魔女の薬の副作用で、黒髪・黒 い瞳へと変化している。 |
| リューヤ （蒼龍の剣士）： |
元は王宮所属の騎士。 ある戦いで敗れて致命傷を負い、海に落ちた所を、タクに救われる。 伝説上の生き物に最初は戸惑うが、恐れながらも献身的に世話をしてくれる姿 に、惹かれ・・・やがて、絆された。 外の世界に憧れを持っていたタクに、ずっと一緒に居る事を誓い、もっと広い世界 を見せてやると約束したので、タクが人になれる方法を探す旅に出る。 何にでも興味を示し、くるくる変わる愛くるしい表情を浮かべるタクを、誰よりも愛し く思っている。 血のような赤髪に、鋭い目付きの鳶色の瞳。頬に残る大きな傷跡。 |
| マコト （南海王）： |
タクの兄であり、南海の海神族の王。 ある事情から、末っ子であるタクの事を心配し、目の中に入れても痛くない程に溺 愛している。 陸の世界の覇王であるナツオ王とは、昔からの知り合いだが、過去の確執から暫 く疎遠だった。 エメラルドの髪に、藍色の瞳。 |
| ナツオ （陸の王）： |
陸の世界の覇王。 マコトの『運命の相手』だったが、ヒトの世界を平定する為に、修羅の道を選んだ。 王でありながら、玉座は嫌いなので、中々城にいなくて、絶えず帝国内をフラフラし ている。 南海王になってしまったマコトだけを未だに愛しているので、誰も娶らず跡継ぎも 創らないので、周りの者たちの方がやきもきしている。 黄金の髪に、褐色の瞳。 |
| セロニアス （紅の海龍王）： |
七つの海を支配していた海竜族の最後の一人。 赤の竜王が深淵の海溝に沈む間際、その体内から流れ出た血潮から生まれた為 に海竜族特有の神々しい黄金の姿ではなく、異形の姿を持って生れてしまった。 竜王の膨大な記憶の全てを受け継いでいる為に、森羅万象の全てを識っている。 己の存在が、天・陸・海の三界にとって禍の種になる事も理解っているので、光の 届かない深海に棲んでいたが、タクとの出会いによって心が生まれてしまう。 白銀の鬣に、血色の瞳。褐色の鱗。 |