登場人物

タク	・本編の主人公。アカデミー卒業者。“精霊使い”であり、トキサダの契約者。少々気弱な少年であるが、亡き（？）ヒデトの遺志を継いで、“トレジャーハンター”となるべく＜宝＞探しの旅に出る。―――実は数奇な運命の持ち主で、＜十宝＞と呼ばれる武具を唯一全部扱える事のできる＜神子＞でもある。
トキサダ	・自称ドラゴン族の“精霊”。タクの持ち霊。セロニアスと呼ばれている『龍神』と間違われる事が多い。我侭で気まぐれでプライド高し。タクが大好きで―――それ以外のニンゲンはどうでも良いと思っている。マサトに関しては、恋敵として取り敢えず認めているが・・・。まだまだ、謎の多い“精霊”である。
マサト	・タクの友人。同じアカデミーを卒業した“魔法使い”。学園内で、タクに一目惚れをした時から、タクに惚れ続けている。見た目は美少年だが、性格は大雑把できつい。意外に力持ち。―――本当は、首都ヨコハマを護る第２聖騎士団『バクオンコゾウ』の隊長で、＜十宝＞の一つ。“レッド・フォア”の持ち主。
ヒデト	・タクの親友で、憧れの人。“騎士”。タクよりも先にアカデミーを卒業して、そのどさくさ紛れに、プロポーズしていった強者。何者かに襲われて故人扱いになってしまっているが、タクのハートはがっちりとキャッチしているらしい。もしかしなくても、復活の可能性大（笑）＜十宝＞の一つ“シルバー・ホワイト”の持ち主。
ヒザキ	・＜十宝＞の一つ“ピンク・ルビー”の＜守護人＞。カマクラやヨコスカ周辺を根城としている盗賊『ロクサーヌ』の頭。半獣半人の＜人狼＞。普段は人の姿をしているが、本来の姿は紫の鬣に、黄金の瞳を持つ。タクにカリを返す為に、ヨコハマまで追いかけてきたのは律儀だと思うが・・・性格は限りなく不器用である。
タイジュ	・＜十宝＞の一つ“デイトナ”の＜守護人＞。アサヒナ峠の樹海の中で、＜十宝＞を護り続けてきた、今は亡き樹海の一族の生き残り。半獣半人の＜翼人＞で、森の知恵袋である梟の系統。＜神子＞であるタクに対して、永久の忠誠を誓い、そのまま一緒に旅に出る。生まれてきた時からずっと樹海の中の神殿に居た為に、弱視である。
ナツオ	・首都＜ヨコハマ＞の前王であり、＜カナガワ帝国＞の元統治者。また、聖騎士団『バクオンコゾウ』の前隊長でもある。１００年前の内戦の折、＜ヨコハマ＞を首都に定めた英雄“オンソク”の四天王の一人。絶大なるカリスマ性を持っていて、その強さは＜神の使い手＞と呼ばれた程である。
マコト	・＜十宝＞の一つ“レッド・フォア”の前の＜守護人＞。ナツオと同じく“オンソク”の四天王の一人。聖騎士団の総隊長でもあったが、今はナツオと共に隠居の身。マサトの師匠であり、初恋の人。容姿も性格も良過ぎる為、絶大なる人気を集めているが、その忠義は今もナツオにしか向けられていない。
ハルキ	・首都＜ヨコハマ＞の国王であり、聖騎士団の総指揮官。第一騎士団『ヤシャガミ』の隊長であり、＜十宝＞の一つ“ジェイソン”の＜守護人＞。暗黒神の復活を阻止する為に、＜神子＞に力を貸すと同時に、＜十宝＞の封印の力を制御している。ナツオやマコトと同じく“オンソク”の四天王の一人でもある。
キヨミ	・＜アカデミー＞の学園長。前王ナツオの＜巫女＞で、現王ハルキの姉である。タクの育ての親でもある。タクが＜神子＞になるかもしれないと、薄々感付いていたが、できれば『運命』に翻弄されずに普通の幸せな人生を送って欲しいと、切に願ってきた。
リューヤ	・ヨコハマを護る聖騎士団の第三騎士団『ロードスペクター』の隊長であり、＜十宝＞の一つ“ニンジャ”の＜守護人＞。ナツオやマコトに懐いていた分だけ、二人に認められたくて、可愛がられている、マサトを敵対視している。
ヒロシ	・『風神』。別名“韋駄天のヒロシ”。その名の通り、風の精霊である。相棒のキヨシと共に＜風の谷＞に棲んでいる。実は、昔にタクとアカデミーの敷地内で遊んだ事があるタクのお兄ちゃんである。ヒロシにとってみれば、タクが初めて心を許した“ニンゲン”。性格は粗暴・凶悪だが、極めて楽天家でもある。
キヨシ	・『雷神』。別名“鬼のキヨシ”。雷光を得意とする鬼神である。大気を操り、放電を自由自在に発生させる暴れん坊将軍である。精霊界の異端児でもあるが、唯一の相棒である『風神』の言葉は良く聞く。完全な精霊の『風神』とは違い、妖魔の血も混じっている為に、『黒本』の妖気に取り込まれてしまう。
ヤヒロ	・＜暗黒神＞を復活させ、その『闇の力』で、世界を征服しようとしている―――＜十宝＞の一つである“ブルー・フォア”の守護人。100年前の内戦で、同じ野望を抱き、一族を滅ぼした凶者の『妄執』にとり憑かれている末裔。ナツオの退位を切っ掛けに、＜逢う魔ヶ森＞の『魑魅魍魎』を支配して・・・＜カナガワ帝国＞全域に歪みを生じさせて、暗黒神の封印となっている＜神子＞の覚醒を促す為に、襲い続けさせた。
チフユ	・＜逢う魔ヶ森＞に棲んでいた半妖で、＜蛇神＞。前守護人が死んだ為、ヤヒロの『力』によって＜十宝＞の一つである“ファット・ボーイ”を持つ事になる。本来の姿が醜く“ヒト”に畏怖される為、美に対しては異常な程の執拗である。両性具有の為、その妖しさは“夢魔”の如く、意識を惹きつけ・・・魅惑の香りを持っている。意識の無い肉体を自在に操れる。
クルス／ナオミ	・＜十宝＞の一つ“イエロー・マッパ”の守護人。元々、双子であったのだが、生れ落ちる時に一つの身体に二つの魂が入ってしまう。それが、＜イエロー・マッパ＞の持つ善と悪の二面性により、二重人格として形成されてしまう。互いに別の身体を欲するが故、＜暗黒神＞の絶対なる『力』を欲しがっている。因みに、気の弱いナオミが兄で、クルスが弟（笑）
タケマル	・首都＜ヨコハマ＞の第四聖騎士団『モウリョウ』の隊長。その名の通り、表立って出来ない闇の仕事を請け負う部隊である。＜十宝＞の一つ“インパルス”の持ち主。巨大な斧である“インパルス”を軽々と扱える為に、『破壊神』の異名を持つ。ハルキの張った＜ヨコハマ＞の結界を壊して、＜十宝＞が持っていた暗黒神の『力』の封印を解いてしまう。

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